《現在、青木酒造での取り組みは無事に終了し、2021年から新潟佐渡島の天領盃酒造さんに引き継がれました。今後とも20代の酒造り、二才の醸を応援して頂ければと思います。》
Special Thanks チーム醸し
青木知佐、内田麟太郎、原田一成、天野雪菜、高橋理恵子、青木善延、照屋明花、井上史央里、この日本酒造りに関わった20代全ての皆さん
二才の醸 三代目は青木酒造へ
「二才の醸」は、埼玉県幸手市にある石井酒造の8代目、石井誠さんが2014年に造り始めた日本酒の銘柄です。当時27歳で業界最年少の社長だった石井さんが、同世代の日本酒離れが進む中、もっとその魅力を知ってほしいと「20代だけで造る日本酒」というコンセプトを掲げて始めた全く新しい試みです。
「二才の醸」という名前の由来は「青二才」の二才ですが、あえて「青」を入れないことにより、「若者でも堂々と酒造りに挑戦していく」という思いが込められています。クラウドファンディングを通して製造費や活動費の支援を募り、20代のメンバーだけで完成させた日本酒は、メディアでも取り上げられ大きな反響を呼びました。
しかし2016年、石井酒造の杜氏が30才になったことから、「二才の醸」は業界内では異例の「銘柄譲渡」という形で、新潟市にある宝山酒造5代目の渡辺桂太さんに引き継がれました。
2016年、2017年は宝山酒造によって「二才の醸」は造られましたが、2018年に渡辺さんが30代を迎えるにあたり、私、青木知佐が青木酒造として銘柄を引き継がないかというお話をいただきました。当初は不安もありましたが、20代の今しかできない挑戦と思い、快諾しました。
宝山酒造から青木酒造への銘柄の引き継ぎ式が行われ、3代目として「二才の醸」の日本酒づくりが始まりました。
青木酒造7.5代目と大学生で作る二才の醸
青木酒造には20代が私しかいないため、日本酒に興味のある同年代の方々と一緒に酒造りをするのはどうかと考えました。地元筑波大学の学生4名とチームをつくり、更に20代の一般参加者を募集し、田植えから出荷までを行うことにしました。
9月には上智大学、明治大学の学生の皆さんも加わり、地元古河市の秋庭農園さんで、「二才の醸」の原料となる茨城県オリジナルブランド米「ふくまる」の稲刈りを行いました。
11月には3日間にわたり「二才の醸」の仕込を行いました。SNSで参加者を募集したところ、想像以上に沢山の20代の方々が参加してくださいました。酒造では当たり前のことに皆さんが感動してくださり、協力してとても楽しく仕込を終えることができました。酵母は茨城オリジナルの「SYS酵母」を使用し、茨城県産の原材料にもこだわりました。
ラベルも20代の手によるもので、参加者がそれぞれ自分をイメージした色を水彩絵の具で塗り、それらを筑波大学芸術専門学群の学生が組み合わせてエネルギッシュなデザインに仕上げました。
12月には搾りを終え、翌3月には20代の方々と一緒に和気あいあいとラベル貼りをしました。
そしてこの4月、ついにリリースを迎えます。若い力で造られた日本酒は、米の風味がしっかりと感じられながらも、フルーティーな仕上がりとなりました。
「二才の醸」をきっかけに、若者に限らず、様々な方々が地酒に興味を持っていただければ幸いです。この機会にしか味わえない日本酒、ぜひご賞味ください。
青木酒造株式会社 専務取締役 青木知佐
メディア掲載
二才の醸の取り組みは、新聞各紙に数多く取り上げていただきました。ありがとうございます。
2019.4:発売開始
日本酒造り、20代だけで 同世代にアピール2019.4.29 日本経済新聞
20代が挑む日本酒完成 古河の青木酒造
2019.4.11 読売新聞
「華やかでキレ」20代の酒「二才の醸かもし」 29歳専務に筑波大生協力
2019.4.8 東京新聞
茨城)20代だけで造る日本酒、「二才の醸」が完成
2019.4.8 朝日新聞
2018.12:酒造り
すべてを20代がつくりあげる日本酒─「二才の醸」3代目は茨城県・青木酒造が担う!2018.12.19 SAKETIMES
<ひと物語>「20代が造る酒」挑戦 看護師からUターン 青木酒造専務・青木知佐さんhttp://www.tokyo-np.co.jp/article/ibaraki/list/201812/CK2018120902000155.html
2018.12.9 東京新聞
2018.7:銘柄引継ぎ式
20代が造る酒「二才の醸」 3代目のバトンは茨城へ2018.8.8 朝日新聞
「二才の醸 引継ぎ式&呑み比べBBQパーティ」が原宿の「原宿竹之下口フォレスト」で7月29日(日)に開催決定!
2018.7.6 SAKETIMES