杜氏がこだわった最高峰の御慶事。無圧搾りシリーズ

2022年、当蔵では御慶事の新シリーズ「御慶事 無圧搾り」を発売いたしました。


商品考案:杜氏・箭内和広

「無圧搾り」とは、通常の醪を搾り機に入れて最初の圧を全くかけずに採れる中取り部分を、さらに厳選して詰めたものです。一番の特徴は圧倒的な透明感。搾り始めてから一番よい分を見極め、通常の搾りとは別に囲った杜氏渾身のお酒です。

6月〜9月の各月で1種類ずつ発売いたします。

  • 6月: 特A山田錦
  • 7月: ふくまる
  • 8月: ひたち錦
  • 9月: 雄町

※商品の特性上とれる本数に大変限りがあり、数量限定となっております。ご注文状況によっては本数を一部制限させていただく場合もございますのでご了承くださいませ。

ラベルデザイン:切り絵作家・梨々

ラベルデザインの四神は、四方の方角を司る神様であり、福島県出身の切り絵作家・梨々さんにデザインしていただきました。

梨々さんのコメント

このラベル制作は、切り絵の道に進んで1番最初に来たお話でした。
長い間、夢の様に待ち望んでいた商品が、形になった事はとても感慨深く、多くの人にお酒と共に楽しんで頂けたら、これ以上の喜びはありません。この国に伝わる伝統文化を受け継ぎ、新しい形で紡いでいくということに関して、青木酒造さんのお酒作りと、私の切り絵の思いは同じだと思います。

その未来に掛ける想いが、ひとつになったこのお酒が、誰かを喜ばせることが出来たのなら、切り絵という表現の道に進んだ意味の、ひとつの答えになります。
沢山の人の思いの詰まったそんなお酒の、顔とも言えるラベル制作に、持てる熱の全てを注ぎました。是非、舌と目で楽しんで頂けたらと思います。

日本酒の持つ力強さと繊細さ、 切り絵独特のキリっとした線の生きた、華やかなラベルとなりました。

【第一弾】 御慶事 無圧搾り 特A山田錦《粋 SUI》

山田錦は主に兵庫県で栽培される、酒造好適米の最高峰として知られた米です。この米で素人が造ってもそこそこのお酒になるといわれており、杜氏集団の玄人が技術の粋を集結して醸しますから、綺麗で優しくフルーティーな、芸術品ともいえるお酒になります。

最高峰の米と高度な技術を体現して頂きたく《粋 SUI》と名付けました。

【第二弾】御慶事 無圧搾り ふくまる《絆KIZUNA》

ふくまるは、茨城県の推奨品種の食用米で、地元古河市の秋庭農園との契約栽培の米です。
20代で造る日本酒プロジェクト「二才の醸」を引き継ぐ際に、若い世代に日本酒の魅力を伝えたいと、地元の学生と一緒に田植え~製品化まで体験してもらい、造りの楽しさを未来へ伝える絆を結ぶことが出来ました。

また普段、秋庭農園と青木酒造での2社で一緒に地元古河を知ってもらうために協力してイベントなどを企画しています。それらの繋がりを含めて 《絆 KIZUNA》と名付けました。

【第三弾】 御慶事 無圧搾り ひたち錦《延 EN》

ひたち錦は茨城県唯一の酒造好適米で、この米は扱いにくいと聞いていましたが、「SAKE COMPETITION 2015」純米吟醸部門3位や「インターナショナルワインチャレンジ2016」最高位トロフィー賞など様々な賞を受賞することができ、 まさに青木酒造にとってここから延びる予感をもたらしてくれたお米です。故に《延 EN》と名付けました。

【第四弾】 御慶事 無圧搾り 雄町《縁 ENISHI》

雄町は大粒で心白があり、岡山県で栽培される酒造好適米です。青木酒造でも入手するまで、実にたくさんの方々との縁を繋げて造ることが出来たお酒です。

またJALのビジネスクラス・ファーストクラスでも提供していただくことが出来ました。

そんな沢山のご縁に触れて醸せる事に感謝を込めて《縁 ENISHI》と名付けました。